魚の夏枯れとは?それでも美味しい夏の白身魚
- kotonoha13
- 7月28日
- 読了時間: 2分
魚業界でよく耳にする言葉に「夏枯れ」があります。これは、夏場になると水温が高くなり、多くの魚が深場に移動するため、沿岸での漁獲量が減る現象を指します。さらに、産卵を終えた魚は脂が落ち、味もいまひとつになることから、市場では「魚が枯れる」と言われるのです。
しかし、そんな時期でも旬を迎えて美味しい魚があります。それが、上品な旨みを持つ白身魚たち。今回は、当店で扱う夏に食べたい高級白身魚を6選ご紹介します。
◆ きじはた(雉羽太)
関西では「アコウ」と呼ばれる高級魚。夏が旬で、しっとりとした身と上品な旨みが魅力です。刺身や薄造りはもちろん、煮付けで楽しむとさらに深い味わいに。

◆ たちうお(太刀魚)
銀色に輝く美しい姿で知られる太刀魚。夏から秋にかけて旬を迎え、淡泊ながら旨みの強い白身は、刺身や炙りで甘さが引き立ちます。皮目を香ばしく焼いた塩焼きも絶品。

◆ めいちだい(目一鯛)
高級魚の代表格ともいえる目一鯛。上品な白身にしっかりと旨みと甘みがあり、夏に脂がのって美味しくなります。昆布締めや煮付けで旨みをさらに引き立てて。

◆ まこがれい(真子鰈)~夏の活魚は超高級魚~
夏に旬を迎えるまこがれいは、活け物になると超高級魚。透き通るような白身は、淡泊ながら噛むほどに旨みと甘みが広がります。刺身はもちろん、煮付けや唐揚げで楽しむのもおすすめ。

◆ まながつお(真名鰹)
「カツオ」という名がついていますが、実は白身魚。夏場は脂がのり、しっとりとした食感とコクのある旨みを堪能できます。刺身、炙り、塩焼きや西京焼きでその甘みを味わうのが最高です。

◆ 石だい(石鯛)
力強い身質としっかりとした旨みが特徴の石鯛。夏に身が引き締まり、刺身や炙りで食べると歯ごたえと風味を楽しめます。寿司や焼き物もおすすめです。

夏は「魚の夏枯れ」といわれるほど、魚の種類や質が限られる時期。しかし、今回ご紹介した白身魚たちは、まさに今が旬。淡泊な中にしっかりと旨みを感じられるので、暑い季節にも食べやすく、料理の幅も広いのが魅力です。
当店では、その日の仕入れで最高の状態の魚を選び、刺身・焼き物・煮物など素材を生かした調理でご提供しています。ぜひ、この夏だけの贅沢な味覚をお楽しみください。



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